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秋生のなんでもない日常の出来事
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2008/12/05 (Fri)
通勤経路に土手の道があります。
上部の道は舗装されていて道幅も広く、車も通らない事から歩行者専用道路として多くの人間が利用しています。
下の河川敷はよく手入れがされているので、ちょっとしたドッグラン状態になっています。
そこで朝も早くから飼い主を引き連れ、多くの犬が遊んでいるのです。

私が土手の道を通る時、必ず行き会う犬がいます。
河川敷へ繋がる道から、いかにもやる気のなさそうな歩調でのったりのったりとやって来るその子はバーニーズ・マウンテン・ドッグ。大型犬です。
そして飼い主さんは対照的に小柄で華奢なおばあさま。多分身長が150センチないと思われます。
そんな凸凹コンビがのったりと歩いて来るのを見るのが、朝の密かな楽しみでした。

が、今日は違っていました。
そのバーニーちゃんが、四肢を投げだしてべったりと道路に寝そべっていたのです。
そしてその横には、飼い主のおばあさまがちょこんとしゃがみ込み、バーニーちゃんを撫でていました。
横を通ると小さな声が聞こえます。

「もうちょっとだから、ね。ここは寒いし。お家は暖かいよ。ね、もうちょっと頑張ろう」

……説得していました。
どうやら、もう歩かないと駄々をこねている様です。
き、気持ちは痛いほど解るよ、おばあさま。
小型犬なら、ひょいと抱き上げれば済むけど、その子はムリ!
二本足で立ったら飼い主より大きいかもしれないし、何より体重は確実に飼い主さんより在る!
抱き上げるのは当然不可能だし、気合いと根性を入れて背負っても、確実に飼い主さんが潰れる!

けれど飼い主の心、飼い犬知らぬで動く気配なしでした。
おばあさまの小さな背中がさらに小さく見えた朝でした。

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