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![](http://bfile.shinobi.jp/1021/menukiiro.png)
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よく2度寝をしてしまいます。
あと5分と・・・・。
今朝も5分のつもりで目を閉じ、5分ってこんなに長くないっと慌てて飛び起きたら5分が15分になってました(汗)
でも、会社には始業30分前に着くようにしているので、遅刻はしてません。
↑これだけ見ると、すごく偉そう(笑)
実は、起きてから家を出るまでの所要時間は15分です。
しかも、今朝は10分・・・・(たはは)
朝食は気が向いたら会社で食べてます(こらっ)
+++2度寝+++
ザールブルグへ続く街道で、ここ近年よく目撃される光景が今日も繰り広げられていた。
「だから、悪かったて謝ってるでしょ!」
噛みつくように放たれる言葉。
それに続くのは嫌味な冷笑。
そう、ザールブルグ名物、盗賊が裸足で逃げ出し、ウォルフも食わないと評判の錬金術士の喧嘩。
巻き込まれるのを怖れてか、普段は多くの人が行き交う見晴らしのいい道沿いには人影はまばらだ。
だが今日はいつもと少し雲行きが違った。
「それが謝ってるいる態度ですか。誠意がまるで感じられませんね」
冷ややかな眼差しと言葉に、珍しくマリーが怯む。
「だって…しかたないじゃない」
「どこが仕方ないのです」
「あたしは、ちゃんと杖を持って家を出たのよっ。それなのに…それなのに…変よ…」
「変ではありません。極めて当たり前の話だとしか思えませんね」
「ちゃんと着替えて、髪もきれいに結わいて、顔も洗って、朝ごはんも食べてたはずなのにさ…」
唇を尖らせてもごもごとごねるマリーを冷たく一瞥すると、クライスはバカにしたようにせせら笑った。
「夢の中ででしょう」
見事なツッコミに、マリーが沈んだ。
「うっ…。納得がいかないわ」
「納得がいかないのはコチラです。待ち合わせ場所に来ないから迎えに来てみれば、まだ夢の中なんですからね。採取に行くからと人を呼び出しておいて…呆れてモノも言えないとは、この事を言うのです」
「だって、あたしは、きちんと起きたつもりだったのよ~」
「つもりでも、なんでも、実際は夢の中だったんです。私とルーウェンさんが行った時、あなたはベッドの中で気持ち良さそうに寝ていました」
「うううっ。おっかしいなぁ。う~、なんか、2度も起きちゃった気分だわ」
「2度起きたのではなく、2度寝たのでしょう。本当に寝ぎたない人ですねぇ。普通、雇い主は遅刻などしないものですよ」
嫌みったらしく眼鏡を押し上げられて、マリーは悔しそうにそっぽを向いて、手にしたサンドイッチを頬張った。
そんな様子に、二人の少し後ろを歩いているルーウェンは、やれやれと最後のサンドイッチを片手に肩をすくめた。
マリーを急かして準備させ、街を飛び出したのは少し前。
これ以上、遅くなるとマズイと食事も摂らずに出たマリーに、食べないよりはマシだと、行儀が悪いが歩きながら食べるようにとクライスがサンドイッチを取り出したのがきっかけだった。
『あんたも寝坊して朝食を食べ損ねたのね』なんてマリーが嬉しそうに言うものだから、余計な喧嘩に突入したのだ。
クライスが言うには、このサンドイッチは、今月の食券が余っていてもったいないから、昼食用に食堂で購入してきたのだそうだ。
朝食は済ませて来たと胸を張るだけあって、先程からクライスはサンドイッチに手を出さない。
もっぱらソレはマリーとルーウェンの胃袋に消えていた。
確かに1人分にしては量が多い。
自分用に買って来たのではないだろう。
だが、3人分の昼食にしては量が少ない。
最初から2人に食べさせる為に持ってきたかのような分量。
ここ最近、仕事が少なくて黒パンと水で凌いでるって話を飛翔亭でぼやいた時、クライスが居たような記憶がルーウェンにはある。
そしてマリーが寝坊して、朝食も摂らずに走って来るのは、いつもの事。
用意がよすぎるんだよ。
ルーウェンは心の中でそっとツッコミを入れる。
だが面と向かって、それを聞く勇気はない。
変わりに喧嘩が終わる頃合いを見計らって、声をかけるのだった。
「クライス。サンドイッチ、ありがとうな。俺も朝食、食ってなかったから助かった」
ルーウェンの言葉につられるように、マリーも今度は素直に礼を言う。
そして礼を言われた方は、ひどくつまらなそうに食券を消費しただけだと肩をすくめ、昼食が味気のない携帯食になっただけだと余計な一言を言い放つのだった。
しかし今度は喧嘩には突入しない。
なぜなら言うだけ言って、クライスは二人の少し前を早足でスタスタと歩いて行ってしまうからだ。
こんな時、マリーは言い逃げされたと文句を言うわりに、ほんの数十歩の距離なのに、追いかけて行って文句を言う事はけしてしない。
どっちもどっちな二人に、ルーウェンはただただ苦笑するしかないのだった。
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マリーさんが見た夢もよく見ます。
でも不思議と、玄関を出たところで目が覚めるんです。
起きた時、コッチが夢のような、なんだか釈然としない気分になります。
最初は二人の喧嘩だけだったのですが、ちょっと小話風にルーウェンを絡めてみました。
無意識にお友達状態にチャレンジ!
そして撃沈……(あいたたたた)