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![](http://bfile.shinobi.jp/1021/menukiiro.png)
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お手軽料理をちょこっと紹介。
例によってクラマリでお届けします。
例によってクラマリでお届けします。
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「やってまいりました。マリーの誰でも簡単料理教室の時間です」
「やってまいりました。マリーの誰でも簡単料理教室の時間です」
「誰でも簡単ですか…。まあ、あなたが作る物は、切って茹るだけか焼くだけの物ですからね。包丁さえ持てれば確かに誰でも作れますね。で、今日は何を作るのですか。ゆで豚ですか?」
「助手、ウルサイわよ。ゆで豚なんて難しいもの、あたしに作れるわけないでしょう。もっと簡単、おうちで簡単に作れる本格イタリアン風ささみのソテーよ」
「・・・・・・・・どこからツッコむべきか、正直、私には判断が出来ません」
「べつにムリしてツッコミを入れなくてもいいわよ」
「ムリではありません。ツッコミ所が満載すぎて、開いた口がふさがらないと言っているのです。
そもそもゆで豚は難しくはないでしょう。それに、なんですか、本格イタリアン風というのは。
言葉としてどう聞いてもおかしいと思わないのですか。
本格と風が並び立つわけがないじゃないですか」
そもそもゆで豚は難しくはないでしょう。それに、なんですか、本格イタリアン風というのは。
言葉としてどう聞いてもおかしいと思わないのですか。
本格と風が並び立つわけがないじゃないですか」
「ああ。もう、ウルサイわねぇ。しょうがないでしょう。
本当にイタリア料理に、こんな料理があるかどうかなんて知らないんだもん」
本当にイタリア料理に、こんな料理があるかどうかなんて知らないんだもん」
「胸を張ってまで無知を誇らないように。だったら単にイタリア風と言えばいいでしょう」
「なんとなく本格をつけた方がカッコイイかなって思ったのよ。
もう、さっさと始めるわよ。クライス、材料の説明をして」
もう、さっさと始めるわよ。クライス、材料の説明をして」
「材料?そもそも何を作るかすら知らないのに、何をどう説明しろと言うのです」
「そこのメモに書いてあるから、ただ読み上げればいいの」
「まったく…いい加減な。
材料
鳥のササミ 適量
市販のジェノベーゼソース 適量
小麦粉 適量
塩・こしょう 適量
オリーブオイル 適量
・・・・・・・。マルローネさん。分量の欄が全て適量なんですが」
「食べたい物を食べたいだけって感じよ」
「いい加減な。そもそも市販のジェノベーゼソース、と軽く書いてありますが、一般のスーパーにも売っているのですか?」
「売ってるわよ。だってコレ、単なるバジルのパスタソースだもん。S&Bからもバジルソースという名前で瓶入りで出ているし。それにパスタはすでにご家庭に定着した料理だから、一般のスーパーでも瓶入りのパスタソースが手軽に買えるのよ」
「つまり、これは焼いた肉に、パスタソースをからめるだけの料理なんですね」
「おしいっ。焼く時にちょっと一工夫あるのよ。論より証拠。
クライス、ささみを一口大に切って適当に塩コショウして」
クライス、ささみを一口大に切って適当に塩コショウして」
「ササミ8本を適当に一口大に切りましたよ」
「ふんじゃ、フライパンにオリーブオイルを入れて熱する」
「大さじ2杯くらいに見受けられますね」
「そんなもんかな。炒め揚げ風にするから、ちょっと多めに油を入れるのがコツ。この時、気が向いたらニンニクをスライスしたのを放りこんでガーリックオイル風にしても美味しいわよ」
「材料表にない物の名前を出さないで下さい。計画性のない」
「今回は入れないんだからいいでしょ。ほら、フライパンを温めている間にササミに小麦粉をまぶす!」
「ムニエルを作る要領でまぶせばいいのですね?」
「うん。そうそう。あ、油が温まったみたい」
「では、ササミを入れますよ」
「ムニエルを焼くみたいに、両面を焼いて中まで火を通して」
「ササミなのですぐに火が通りました。次はどうするのです」
「そうしたら、ジェノベーゼソースをフライパンに投入。オリーブオイルで溶かすようにして、さらにフライパンを揺すって全体に馴染ませるようにして出来上がり」
「ジェノベーゼソースはティースプーンに2杯くらいですね」
「今回はね。気分によって減らしても増やしてもいいわよ」
「これ以上増やすと塩辛くなるでしょう」
「そうでもないわよ。盛付る時は油を切るもの」
「そう言っているわりには、最後にその油を小さじ1/2くらいを回しがけしているようですが?」
「まったく油なしも勿体ないからね。見栄えも良くなるし」
「あなたから見栄えなどという言葉を聞くとは意外です」
「なによっ。あたしだって少しは考えてるんだからっ」
「その割には、ササミを小さな皿に山盛りにしましたね。こういうのは、大きな皿の真ん中に少しある方が見栄えがいいのではありませんか」
「うるさい。それじゃあ、がっつり食べた気にならないでしょう」
「ふぅ。結局、そこなんですね」
「なによ。何か文句あるの?」
「いいえ。まったくもって、あなたらしいと思っただけです。それよりも、この調理方法は他のパスタソースでも応用出来そうですね」
「え?ああ。うん、大概の物は平気よ。ソースを変えるだけで、目先も変わるから色々と試してみるといいわね。肉もモモ肉やムネ肉とかなら、もっとドッシリした感じになるし、いっそブタ肉とかでも面白いわよ」
「本当に、実にあなたらしい。肉さえ焼ければ、誰でも出来る料理ですね。むしろ失敗する方が難しい見事な手抜き料理です」
「…3分で出来るアイデア料理と言いなさい」
~ 終 ~
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