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2011/03/10 (Thu)
小話
なぜ、君と打って、気味としか出ないのだろう・・・
クラマリ小話投下です
クラマリ小話投下です
~そのままの君でいて~
せめてあの嫌味な表情をやめ、物腰の柔らかさと穏やかな笑顔だけでも見習ってくれれば、かなり印象は変わるハズなのだ。
後輩の真似をしたとて、クライスの性格まで変わるわけではない。
アカデミーの廊下で行き会った後輩は、人好きのする笑みを浮かべ、挨拶をしてくれた。
軽い世間話を交わし別れ、その背を見送りながら、マリーはふと思う。
どこぞの嫌味大魔神に爪の垢を煎じてやりたい、と。
せめてあの嫌味な表情をやめ、物腰の柔らかさと穏やかな笑顔だけでも見習ってくれれば、かなり印象は変わるハズなのだ。
クライスのそんな姿を想像して、マリーはくらりと目眩に襲われた。
後輩の真似をしたとて、クライスの性格まで変わるわけではない。
あの捩くれた根性や常に世間を斜めに見る性格はそのままに、そんな真似をされたら、始末に負えないとか、タチが悪いというものになるんだと思う。
しばらく壁に懐いて脱力していたマリーは、かけられた聞き覚えの有りすぎる嫌味な声の主に向かって呟く。
「あんたは、そのままでいいわ」
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